鳥と鉛筆

2019.10.10

アトピー性皮膚炎の治療(概要)

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アトピー性皮膚炎とは?


皮膚が乾燥してぽろぽろと落ちてくるような状態ですね。

アレルギー体質の人に多く、遺伝傾向があったりします。

  • とても痒い
  • 赤い
  • ぼこぼこ
  • ポロポロと皮膚が剥がれます。

大体5歳までに症状が出ます。年齢によって症状が違いますね。

  • 赤ちゃんでは手足、ほっぺた、頭皮に症状が出ます。オムツ部位は結構大丈夫。
  • 年齢が上がると、首の横や肘のしわ、ひざの裏などが多いですね。大人になってくると、手首、手、前腕や顔に症状が出やすくなります。
  • 年長児や大人では皮膚がゴツゴツ、ぼこぼこして、引っ掻いた跡が残っています。

 

アトピー性皮膚炎の診断

当院では治療方針を立てるためにアレルギーの検査をしますが、それで診断がつくわけではありません。

問診や皮膚の診察をして診断をつけます。

 

検査は補完的なもので、あくまで一番大切なものは診察なわけです。

 

アトピー性皮膚炎の症状を軽減する対策法

皮膚が乾燥しないように、香料の入っていない、濃いめのどろっとした保湿剤のクリームや軟膏を使いましょう。

さらっとしたものはつけ心地は良いですが、保湿力も弱めです。

 

そして、以下のようなことを避けましょう。

  • 暑すぎる場所や汗をたくさんかくこと
  • 乾燥した空気
  • ストレスや心配事
  • 急な気温の変化
  • きつめの石鹸や洗剤
  • 香水
  • ウールや合成繊維(ポリエステルなど)の服

 

アトピー性皮膚炎の治療

皮疹の状態をましにする治療はありますが、まだ根治する治療というのはまだありません。

治療法は以下のようなものがあります。

 

保湿

軟膏やクリームでひたすら保湿! 

お風呂上がりに「すぐ」塗ることが大切です。

 

保湿剤にもいろいろな種類のものがあります。当院ではサンプルもいくつかおいており、必要な場合にはみていただいて好みを聞きながら処方させていただいております。

 

さらに湿度を高めるために保湿剤を塗った上から濡れた包帯などで覆うこともあります。

お風呂にオイルを入れる、というような治療もありましたが、今はこれは効果がないことがわかっています。

 

ステロイド軟膏

ステロイド軟膏は炎症を抑えますので、皮膚の赤みやかゆみがましになります。ひどい場合には飲み薬でステロイドを使うこともありますが、副作用が強いためできるだけ短期間にとどめます。

 

免疫抑制剤

部位や状態によっては免疫抑制剤の軟膏が有効です。いい状態を維持するのに必要なステロイドの量を減らせます。

他の治療法でよくならない重症例では飲み薬を使用することがあります。ここまでは当院では行いません。

 

抗ヒスタミン薬

アレルギーの治療薬としてよく使われる抗ヒスタミン剤ですが、かゆみが和らぎますので、かゆみが強くて夜眠れないようであれば試して見ても良いでしょう。

 

光線治療

他の治療法でよくならない場合には試すこともあります。UVを当てますので、症状は改善しますが、皮膚ガンのリスクが上がるのではないかという懸念はあります。小児科では通常行いませんので皮膚科での治療になります。

 

漢方薬

漢方薬を使うと、嘘のように良くなる子が時々います。

すべての人に効果があるとは残念ながらいえませんが、試してみる価値のある治療法だと思います。

味がまずくて飲みにくいのが難点で小さいお子さんにはなかなか難しいですが、処方の仕方を工夫したりしてなんとか飲めないかと工夫しています。

また一種類で効果がはっきりしない場合でも諦めず、他の種類のものも何種類か試してみていただきたいと思います。

 

アトピー性皮膚炎の予防法

 
家族でアトピー性皮膚炎の方がいる場合には、リスクは高くなりますね。予防できることならしたいですね。
 
現在残念ながらはっきりとした方法はありません。
 
ただ、最近注目されている考え方で、生まれた後すぐから、できるだけ皮疹をしっかり治しておくことで、アトピーを軽減させることができるかもしれません。
 
この方法は食物アレルギー予防に効果があることが知られています。
アトピーを明確に減らせるのかどうかはまだわかっていませんが、可能性はあると思います。
 
当院では食物アレルギーの発症予防のためにも赤ちゃんの時期の湿疹は徹底的に治した方が良いと考えています。
 
予防接種に来られた時にはそのような指導もさせていただきます。
 
ご心配な方は遠慮なく相談においでください。
 



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オンライン診療

子育て支援の一環として、当院かかりつけで「症状が安定している」患者さんを対象にオンライン診療を行なっています。