鳥と鉛筆

2019.10.09

子供の体温計の選び方


今日は体温計について書きたいと思います。
 

発熱とは

 
そもそも発熱とは何でしょうか?

体温の上昇のことで一般的には37度5分以上をいいます。海外では38度と書いている本もあります。

 

体温の測定する場所

 
体温はどこで測るかによって変動します。
 
脇の下、耳、おでこ、口や直腸などで測れます。
 
僕が留学してたカナダでは、ナースが「Open your mouth 」といって、
ズボッと体温計を患者さんの口の中に突っ込んで測定していました。
 
日本では口ではあまり測りませんね。
直腸も、、、自宅ではやりませんよね。
 
脇の下や耳、おでこは測りやすいので通常使われますが、実はバラツキがおおきい場所です。
 
でも簡便なので自宅でやる分にはそれで構わないと思います。
 
 

体温計の種類

 
さらに、測定時間が短い体温計ほど便利な反面、誤差が大きくなります。
十分測定後の体温を予測して計算して出しているからです。
 
  • ゆっくりだけど、きちんと測れるもの
  • 誤差は大きいけれども、すぐに測れるもの
 
の二本持ちがオススメです。
 
 

きっちり測れる体温計

 

ゆっくりのものはすごく安いもので充分です。

 
 

すぐに測れる体温計

 

早いものもいろいろ出ています。

 
赤ちゃんは動いて測らせてくれなかったりしますね。せっかく寝たのに熱測ったら起きてしまったり!
そういう時にはすぐに測れる体温計はとても重宝します。
 
ちょっと高いですが、いまは2秒で測れるものが出てますね。、、、すごい。
 
他にも15秒とか20秒で測れるものはもう少し安めでありますね。
AMAONとかでみると「誤差がある」と酷評しているレビューもありますが、
 
残念ながら早く測れるものは誤差も出ます。どれもそんな感じです。
 
それをわかって使えば良いです。

 

 

普段から測る癖をつけましょう

 
普段から測っておくクセをつけておくと、いつもより高いかどうかの判断がしやすいです。
 
体調の良い時にも熱を測っておいてください!
 
 

小児科医は体温をどうみているのか?

 
お子さんの体温が「正確に何度か?」よりは
どれくらいしんどそうか?の方がずっと大切です。
 
じつは小児科医は熱があるかどうか?はすごく気にしますし、高熱か微熱か?も気にします。
しかし39度か40度か?とか38度か39度か?とかは通常ほぼ気にしていません。
 
あわてず、よく顔色や様子を見てあげてください。
 
 

まとめ:体調管理に体温計をうまく使いましょう

 

いかがでしたか? お勧めは二本持ちです。

 

体温計の特性をよく理解して、両方をうまく使い分けましょう。

 

体温の把握は、体調管理に重要です。

 

是非普段から測って平熱を把握しておきましょう

 


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