鳥と鉛筆

2020.06.07

アトピー性皮膚炎治療の新しい選択肢!コレクチム軟膏が発売されます。

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アトピー性皮膚炎の新しい薬の紹介です。

 

JAK阻害薬コレクチム軟膏(一般名:デルゴシチニブ)という薬が新たに登場します。

 

鳥居薬品から2020年6月24日から発売されます。(追記:2021年3月に小児への使用も承認されました!

 

コレクチム軟膏

(鳥居薬品のホームページから転載)

 

治療の選択肢が増えるのは嬉しいですね。

 

コレクチム軟膏とは

 

コレクチム®軟膏 0.5%は、

  • 細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を果たすヤヌスキナー ゼ(JAK)の働きを阻害し、
  • 免疫反応の過剰な活性化を抑制することでアトピー性皮膚炎を改善す る、
  • 非ステロイド性の世界初の外用 JAK 阻害剤です。

 

国内で実施した 16 歳以上のアトピー性皮膚炎患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験において、長期投与時における安全性についても確認されました。

(鳥居薬品のホームページから抜粋・改変しました)

 

作用機序はかなり専門的な内容になりますが、

 

要するに、今までとは異なる機序で作用する薬なので、これまでの薬でコントロールできなかった方には朗報と言えます。

 

コレクチム軟膏を使える人は?

 

現在のところ、アトピー性皮膚炎の成人のみです。

 

妊婦さんや授乳中のお母さんも治験が行われておらず、安全性の問題で使用不可です。

 

16歳未満には試験は行われておらず、小児には使用できません。

 

 

新しい薬ですので、これからどんどん知見が蓄えられていくところで、様子を伺っていきたいと思いますが、

 

顔の皮疹で、

  • とくに目のまわりに頑固な皮疹がある方、
  • プロトピックが痒みやひりひり感などのために使いずらい方、

 

に良いのではないかと思います。

 

コレクチム軟膏の副作用は?

 

臨床試験のデータを見ると、以下のようなものが報告されています。

 

適用部位毛包炎(2.4%), カポジ水痘様発疹(1.6%)接触皮膚炎(1.2%)

適用部位ざ瘡(2.2%), 適用部位刺激感(1.8%), 適用部位紅斑(1.4%)

 

小児適応は申請中!(追記:2021年3月、小児へ承認されました!

 

コレクチム軟膏の低濃度製剤となるコレクチム軟膏0.25%を承認申請中です。

 

国内で実施した2歳以上16歳未満の日本人小児アトピー性皮膚炎患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験で、効果、安全性が確認されており、

 

2歳以上16歳未満の小児のアトピー性皮膚炎を予定適応とする、とのことで、申請が通れば、

 

プロトピック軟膏も2歳以上ですから、2歳以上で選択肢が増えそうですね。

 

コレクチム軟膏の使い方(2021年3月追記!)

 

成人には0.5%製剤を1日2回(一回あたりの塗る量は5gまで:5gというと一本まるまる全部ですね。)

 

小児(2歳以上)へは0.25%製剤を1日2回、症状に応じて0.5%製剤を1日2回(一回の最大量は成人と同様5gまでだが、体格を考慮)

 

4週以内に改善がなければ中止。

 

症状が改善した場合でも継続するかよく検討する。

 

小児では0.5%で改善した場合には0.25%へ変更を検討。

 

さいごに

 

治療の選択肢が増えるのは嬉しいですね。

 

小児でも使えるようになるのが楽しみですね。

 

私も、よく目の周りが赤くなるのですが、以前はステロイドを時々塗っていたのですが、

 

やはり目の周りはあまり頻繁にはステロイドは塗りにくいですので、

 

手に入れば、小児適応が取れるまでに、自分でまずはちょっと試して感触をつかもうとおもいます。

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