2020.05.31
奈良市の乳幼児健診期間延長
乳幼児健診は赤ちゃんの病気を早期に発見する大切な機会です。
必ず受けておきましょう。
今のところ奈良市では(2020年5月31日)以下のようになっています。
- 個別健診は期限が延長されています。
- 集団健診はまだ中止されています。再開の時期はまだ未定。
※今後、随時変更となる可能性があります。必ず最新の奈良市のホームページをご確認ください。
奈良市の乳幼児健診の時期
乳児健診のタイミングは市によって異なります。当院は奈良市になりますので、奈良市に住民票がある方が当院で健診を受けていただけます。
奈良市では以下のようになっています。
・4ヶ月児健診
・10ヶ月児健診
・1歳7ヶ月児健診
・3歳6ヶ月児健診
(参考)生駒市の乳幼児健診の時期
乳幼児健診は市ごとに行われております。生駒市におすまいの方は当院(奈良市)での公費の健診は受けていただけません。
(*予防接種に関しては相互乗り入れの制度がありますので、事前にお住まいの地域の市役所での手続きをしていただければ、当院で行うことも可能です。)
が、ご参考までに載せておきます。
・3か月児健診
・7か月児健診
・12か月児健診
・1歳6か月児健診
・3歳6か月児健診
のタイミングで行われております。
生駒市のホームページをご参考ください。
奈良市で健診を受けられる場所
4ヶ月児健診、10ヶ月児健診はクリニック
奈良市の4ヶ月児健診、10ヶ月児健診は、登録医療機関で行いますので、当院で可能です。
ぜひご相談ください。
1歳7ヶ月児健診、3歳6ヶ月児健診は集団
こちらは集団健診になりますので、奈良市保健所の中にある中央保健センターで行われます。
(奈良市のページから転載)
私も開業して半年経過しましたので、奈良市医師会の方から依頼をいただき、乳児健診医の一人として協力させていただこうと思っております。
で、先日勤務のはずだったのですが、、、、コロナで健診自体が中止になってしまいました。
個別健診は期間延長
普段の健診時期
4ヶ月児健診の普段の受診時期
10ヶ月児健診の普段の受診時期
(重要)新型コロナウイルス対応により受診期間延長
4ヶ月児健診のコロナ特例期間の受診時期
受診期間:満4か月になった日から満6か月になる前日まで (2ヶ月間)
10ヶ月児健診のコロナ特例期間の受診時期
満10か月になった日から満12か月になる前日まで (2ヶ月間)
コロナで受診できていない方はぜひ受診しておきましょう!!
集団健診は現在中止
集団健診は中止のままになっています。
まだ残念ながら再開の目処が立っていません。
最新情報を奈良市のホームページで確認しましょう。
乳幼児健診は不要不急ではありません
健診は、保護者が特に何も困っておらず、何も問題がない赤ちゃんにとっては、とくに急ぐものではないかもしれません。
ただ、何も問題がないかどうかは健診しないとわかりません。
健診では予想外のことが見つかることも
たとえば、
心雑音、、、心臓の血管や壁に穴が開いていたり、という先天性心疾患があっても、見た目にはわかりにくいです。
停留精巣、、、手術が必要なものの発見が遅れると、大切な手術すべき時期を逃すこともあり得ます。
股関節脱臼、、、装具を適切に使用すれば改善が期待できます。
上げ出したらキリがないです。
これらのような無数のチェックポイントを小児科医は診察の中でチェックしていきます。
保護者が心配している以外のことが見つかることはよくあります。
これは一刻を争うレベルのものではないことが多いですが、それでも何ヶ月も延びるのは問題です。
(もちろん稀ではありますが、健診でとんでもない異常を見つけて、すぐに病院へ搬送、ということもあります。)
乳幼児健診の時期は大切
赤ちゃんは毎日毎日成長しますから、健診の時期はとても重要です。
小児科医の立場からすれば、普段チェックしている年齢とズレますから、やりにくくなります。
4ヶ月の赤ちゃんと6ヶ月の赤ちゃんでは首の座りは全然違いますよね。
同じようには判断できません。
問診票も異常をできるだけうまく察知できるように「〇〇ができる、できない」という項目がたくさん作られています。
それが念頭に置いている年齢が変わると役に立たなくなります。
もちろん月齢を考慮して判定しますが、あまりにも延びると、、、、やりにくいのは間違いありません。
そして、健診のやりにくさだけでなく、治療介入の遅れも問題になってきます。
早く介入すれば治ったのに、発見が遅れたので治療できなくなった、とかがあると本当に残念です。
できるだけ延長せずに行いたいものです。
小児科学会もコメントを出しています
大切なところを、以下抜粋して貼り付けておきます。
Q11. 乳幼児健診や予防接種を遅らせたほうが良いですか?
A 乳幼児健診の目的は、年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けることです。
新型コロナウイルス感染症を予防するための対策も重要ですが、極端な制限によって予防できる他の重要な病気の危険性にさらされることを避ける必要があります。今後も数か月単位での流行が想定され、その間に乳幼児健診や予防接種を回避するデメリットは大きいと考えられます。
集団健診の再開の判断は困難
もちろん中止になっているのはやむを得ない事情だからです。
コロナウイルスの感染の恐れがある現在、集団で人が集まるのは好ましくありません。
外出にリスクゼロはないわけですし、情勢によってはまた緊急事態宣言というのも十分あり得るわけで、
一旦再開してもまた中止、と話が二転三転する可能性があります。
そういう意味では、集団健診を再開するかどうか?の判断はとても難しいといえます。
集団健診の1歳7ヶ月、3歳6ヶ月は、(個別健診の4ヶ月、10ヶ月に比べると、)赤ちゃんの成長のスピードや変化はゆっくりしてきます。
本当に緊急性の高いものは、小さい赤ちゃんの方がやはり多いですから、そういう意味では、すこし余裕はあります。
しかし、あまり延びるのは好ましくありません。
はやく新型コロナウイルスの感染が収束して欲しいものです。
さいごに
コロナウイルスが収束しないことには集団健診の再開の判断はなかなか難しい判断となります。
ただ、油断はできないものの、今は幸い奈良県では感染状況は落ち着いています。
すくなくとも個別の健診は安全に受けていただけると思います。
当院はかなりストイックに感染対策をしていますし、
そもそも昼間にワクチンや健診用の、赤ちゃん中心で、感染症が一切来られない時間を設定しております。
インターネットから「健診」のご予約が便利と思いますが、ご質問がある方はお電話でもご予約を受け付けております。。
ご予約お待ちしております!