2020.03.19
最終更新日: 2020年04月05日
家から出なくてもいつもの薬がもらえます!当院のオンライン診療
コロナウイルス感染症が怖くて、自宅から出ないように、という対応をされる方が増えています。
こんなときこそオンライン診療ですね。前回記事もよろしければご覧ください。
どんな患者さんにも使える、といわけではありませんが、当院でも取り入れていますので、興味のある方はお声がけください。
(注意:オンライン診療に関しては現在国の規制が頻繁に変わっているため、それに合わせて当院の体制も細かく変更を繰り返しています。ブログはその時点での記事です。最新情報は必ずホームページからリンクしているメドレーの予約サイトを確認いただくようお願いいたします。)
さて、今回はオンライン診療後の流れについてお話ししたいと思います。
目次
オンライン診療終了までの流れ(簡単)
実際の流れはこのような感じです。(こちらは別記事を用意する予定ですが、とりあえずこちらをご覧ください)
2)スマホやパソコンで予定の時間に、お好きな場所で診療
3)アプリで会計(クレジットカードをご登録いただきます。)
オンライン診療後の薬のもらい方
ここからはいくつか選択肢があります。
処方箋をご自宅に郵送
オンライン診療終了後、当院から発行した処方箋をご自宅に郵送させていただきます。
→ その処方箋を持って、ご自身でお好きな薬局に行っていただく。
(ここからはいつもと同じですね。薬ができるのを待って、お支払いをして帰っていただく)
これが通常のパターンですが、新型コロナウイルス感染症騒ぎのおかげで(?)すこしオンライン診療の規制緩和が進みました。
薬局さんが対応してくれる場合にはさらに以下のような形が可能です。
薬局で薬をピックアップ!
オンライン診療後、当院から処方箋を薬局にFAXします。
→ 薬局からお薬ができれば、患者さんへ「お薬できましたよー」と、お電話が入ります。
→ あとは出来上がったお薬を、ご都合の良い時に取りに行くだけ!
→ 窓口で服薬指導を受けていただき、お支払いをして終わり。
待ち時間少ない!!服薬指導も直接受けれますし安心です。
(これが一番スタンダードな、お勧めの方法です。)
さらに、なんとなんと、次のようなことも可能です。
ご自宅へお薬を郵送!!
オンライン診療後、当院から薬局へ処方箋をFAXします。
→ 薬局からお薬ができれば、患者さんへお電話が入ります。
→ ここで、お電話で服薬指導をしていただきます。
→ あとは薬がご自宅へ郵送されます。
→ 薬剤費のお支払いはお振り込みとなります。
すごくないですか?
自宅から一歩も出なくてもいつものお薬がもらえます。未来がここにありますね。
(現在は郵便事情が不安定になる可能性があり、あまりお勧めはしていません。)
オンライン診療後の薬の受け取りに関しての注意点
注意点1:薬局さんが対応している必要あり
薬局さんがこのシステムに対応している必要があります。
まだまだ新しい取り組みです。
新型コロナウイルス感染症騒ぎで、急に対応を考えている薬局さんもあります。
上記の記事は当院のお隣の「スギ薬局登美ヶ丘店さん」の協力で書かせていただきました。
スギ薬局さんは上記対応が可能です。他の薬局さんでは対応が異なる可能性があります。ご注意ください。
対応していただける薬局さんは当院へご連絡ください!
ぜひ良い体制を作っていきましょう。
注意点2:水薬(シロップ)は郵送不可です。
こどものお薬でよくあるシロップは不可となります。
衛生管理の問題で、配送中にダメになってしまうと困ります。
郵送できるのは錠剤や、粉薬に限られます。
注意点3:即日発送は無理です。時間には余裕を持って。
すぐにお薬が欲しい場合には、直接薬局へ取りに行っていただく必要があります。
当たり前ですが、処方箋の郵送や、薬剤の配送には時間がかかります。
送料の問題もありますから速達には対応していません。最低でも数日かかると思ってください。
え?今体調が悪いので風邪薬がすぐ欲しい場合にはどうするんだ?っていう声が聞こえてきそうですね。
風邪薬はオンライン診療では処方できません。
風邪かと思ったら違った、ということはよくあるからです。
風邪かと思ったら肺炎だった、などはまだいい方で、胃腸炎かと思ったら虫垂炎だった、など怖い話は上げ出したらキリがありません。
診断ミスがあってはなりません。
いくら顔を見ながら診察すると言っても、実際の患者さんを診察していない・触っていないのでは、医師が得られる情報量は限られています。
急病の診療にオンライン診療は向いていません。
あくまで、いつも通院している内容で、症状が安定していて、いつもの薬が欲しい、という時に使用できると考えてください。
いつものお薬がもうなくなるのですぐ欲しい!という場合もあると思います。
でも、すぐに対応はできませんので、余裕を持っての受診をお願いいたします。
お急ぎでしたら、オンラインでなく、普通に来院いただいての受診をお願いいたします。
注意点4:郵送されたお薬の受け取りは対面で行います。
間違いを避けるため、ポストに入れといてもらう、というのではなく
確実に受け取っていただく必要があります。受け取りは対面で行っていただきます。
「ポストに入れといてー」はダメですのでご了承ください。
この辺は薬局さんも手探りですので、変更になる可能性もあります。
オンライン服薬指導ができれば、、、、
オンライン服薬指導といって、服薬指導も急遽電話でできることにはなりましたが、
電話ではなくオンライン診療で服薬指導できるシステムがあります。
これであれば全てオンラインで完結します。
対応していただける薬局さんがあれば、ぜひ当院にご連絡ください。
よりよい体制を構築していきましょう。
さいごに
すごいですよね。インターネット回線さえあればどこでも診療が受けれて、薬も自宅に届く。
また別記事で取り上げようと思いますが、私が海外でみてきた医療はもっと進んでいます。
技術のある日本が遅れているのは、(良いか悪いかは別にして)日本では規制がまだまだ多く、自由にできないからです。
まだまだ可能性があります。
楽しみですね。
私も、患者さんもお互いに慣れていない診療方法です。
ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、寛容でお願いしますね。