鳥と鉛筆

2025.12.31
最終更新日: 2025年12月31日

当院の感染対策について〜風邪なし外来の考え方を、現在の診療にも活かしています〜

はじめに

 

当院では、新型コロナウイルス感染症の流行期に行っていた

 

**「風邪なし外来」**の考え方を、流行が落ち着いた現在も大切にしながら診療を行っています。

▶ 風邪なし外来について

こちらの過去記事をご覧ください

 

 

現在は専用の外来としての「風邪なし外来」は終了していますが、

 

感染症を院内に持ち込まない・広げないという視点は、日常診療の中でも継続して意識しています。

 


感染対策は「診療動線」と「事前の計画」で成り立っています

 

小児科には、

  • 発熱や感染症が疑われるお子さん

  • 新生児や基礎疾患のあるお子さん

  • 定期受診や予防接種で来院されるお子さん

など、さまざまな背景の患者さんが同時に来院されます。

 

当院では、これらの患者さんができるだけ交わらないよう、

  • 来院時間を調整する(時間隔離

  • 必要に応じた別室対応(空間隔離

といった方法を組み合わせて診療を行っています。

スタッフ
スタッフ
風邪なし外来の時によく聞いた言葉ですね!

これらの感染対策は、



診療の順番や部屋の使い方を事前に計画できていることで強固となります。

 


予約管理は、待ち時間対策であり感染対策でもあります

当院で行っている予約管理は、単に待ち時間を短くするための仕組みではありません。
Dr. SHIDA
Dr. SHIDA

  • 待合の混雑を避ける

  • 院内に滞在する時間をできるだけ短くする

  • 別室が必要な患者さんに確実に部屋を確保する

といった、感染対策を同時に行うための仕組みでもあります。

 

予約時間や順番が大きくずれた場合、

 

こうした調整が難しくなり、結果として十分な感染対策が取りにくくなることがあります。

 


Web問診が感染対策につながる理由〜Web問診の重要性

Web問診では、来院前に症状や経過を把握することができます。

これにより、院内での感染リスクを下げるための判断を、来院前から行うことが可能になります
Dr. SHIDA
Dr. SHIDA

事前に情報があることで、

  • 発熱や感染症が疑われるかどうか

  • 待合での滞在をできるだけ短くすべきか

  • 別室・隔離対応や時間調整が必要か

といった点を考慮した対応ができます。

 

その結果、

  • 待合で長時間お待ちいただく状況を避ける

  • 他の患者さんとの接触時間を最小限にする

  • 診療動線や部屋の使い方を事前に調整する

といった感染対策が可能になります。

 

来院後の「聞き取り時間」を減らすことも感染対策です

Web問診がない場合、

 

来院後に受付や診察室で改めて症状を詳しく伺う必要があります。

 

その分、

  • 院内での滞在時間が長くなる

  • 会話の回数や時間が増える

  • 待合で過ごす時間が延びる

といったことが起こりやすくなります。

 

Web問診を事前に入力していただくことで、必要な情報をあらかじめ共有でき、

 

院内での滞在時間や接触機会を減らすことができます。

 

これは、当院が行っている感染対策の一部でもあります。

 

感染対策と利便性は、同時に成り立ちます

Web問診は、

  • 感染対策

  • 待ち時間の短縮

  • 診療の質の向上

を同時に支える仕組みです。

 

患者さんにとっての利便性を高めながら、

 

院内感染のリスクを下げることができる点が、

 

Web問診の大きなメリットだと考えています。

まさかこんなに大切だったとは!と驚かれた方もおられるのでは?
スタッフ
スタッフ

感染対策以外の患者さんにとっての利便性について

院内で書かなくてよい、というメリット

 

小さなお子さんを抱えながら、

あるいは動き回るお子さんを見守りながら、

 

院内で問診票を書くのは決して楽なことではありません。

 

Web問診であれば、

  • ご自宅で落ち着いて入力できる

  • お子さんの様子を見ながらゆっくり記載できる

  • 院内で慌てて書く必要がない

といったメリットがあります。

 

呼び出しがスムーズになり、待ち時間が減ります

当院では原則として順番どおりに診察を進めていますが、



Web問診が未入力の場合、

 

来院後に内容を確認・入力する必要があります。

 

その間に、

 

すでにWeb問診が入力され、診察準備が整っている次の方がいれば、

 

そちらの方を先にお呼びすることがあります。

 

事前にWeb問診を入力していただくことで、

  • 呼び出しがスムーズになる

  • 無駄な待ち時間が減る

といったメリットがあります。

 

診療全体の調整がしやすくなります

Web問診の内容を事前に確認することで、

  • 比較的短時間で終わりそうな診察か

  • しっかり時間をかけて診る必要がありそうか

といった目安を立てることができます。

 

これにより、

  • 早く終わりそうな場合は次の方を早めにお呼びする

  • 時間がかかりそうな場合は間隔をあけてお呼びする

など、診療全体が滞らないよう調整することが可能になります。

スタッフ
スタッフ
待ち時間が少しでも短縮できますね!

診察時間が短くなり、院内滞在時間が減ります

Web問診に必要な情報が記載されていれば、

 

受付後に内容を改めて書き直す必要がなくなります。

 

その結果、

  • 受付での確認時間が短くなる

  • 診察室での入力作業が減る

  • 診察そのものに集中できる

といった効果が生まれます。

 

受付から診察終了までの流れがスムーズになることで、

 

院内での滞在時間そのものが短くなり、感染対策にもつながります。

 

多くの方にWeb問診をご利用いただくことで、

結果として皆さんの待ち時間が減り、より安全な診療環境を保つことができます!

Dr. SHIDA
Dr. SHIDA


院内環境面での感染対策も行っています

当院では、診療の流れだけでなく、院内環境についても感染対策を行っています。

  • 院内の換気を常時意識して行っています(強力な24時間換気システムが動いており、適時最適設定に切り替えをおこなっています)

  • 診察室の椅子やベッドは、患者さんごとに消毒しています

    (消毒直後で座面が濡れている場合がありますが、消毒液によるものです)

  • 手すりなどの共有部分も、定期的に消毒しています

  • 診察に使用する器具は、患者さんごとに消毒しています

 

こうした対応を積み重ねることで、院内での感染リスクをできるだけ下げるよう努めています。

 


すべてのお子さんが安心して受診できるために

当院では、

  • 診療を効率化し、できるだけ受診希望の方を断らないこと

  • 院内感染を起こさないこと

の両立を大切にしています。

 

そのために、

  • 予約管理

  • Web問診

  • 診療動線の調整

  • 院内環境の整備

を組み合わせて診療を行っています。

 

これらは特定の方に負担をかけるためのものではなく、

 

すべてのお子さんが安心して受診できる環境を保つための取り組みです。

 

ご理解とご協力をいただけましたら幸いです。

当院の予約方法や考え方については、別の記事で詳しくご説明しています。

ご来院前に一度ご覧いただけますと幸いです。

▶︎ 当院の予約(2026年)について 〜小児科診療を円滑に行うために〜

 

オンライン診療

子育て支援の一環として、当院かかりつけで「症状が安定している」患者さんを対象にオンライン診療を行なっています。

WEB問診

当院では受診前にWEBでの問診システムのご記入をお願いしております。
ご来院前に事前に問診をご記入いただきますと受付がスムーズとなりますので、是非ご協力ください。

    <問診記入にあたっての注意点>
  • 患者様の状態を把握するための問診です。できる限り正確にお答えください。
  • WEB問診記入後、来院時に受付に「WEB問診に回答した」旨お申し出ください。