鳥と鉛筆

2020.03.22

DUAL SLIT デュアル舌下免疫療法でダニ・スギ花粉アレルギーを撃退!

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はじめに

 

スギ花粉はまだ飛んでいます。

 

まだまだ花粉症で悩んでおられる方が多いですね。

 

今のお薬で調子が良くても油断できません。やめずにもう少し続けておきましょうね!

 

花粉症の治療についてはこちら。

 

《参考記事》

右どの薬がベスト?アレルギー性鼻炎の治療総論2020

 

さて、

  • 毎年症状が強く悩んでいる方
  • 喘息やアトピーも含めて総合的に体質を改善していきたい方

 

舌下免疫療法を検討いただいてはいかがでしょう?

 

舌下免疫療法については過去の記事もご参考ください!

 

《参考記事》

右舌下免疫療法の紹介

 

舌下免疫療法はスギ花粉、ダニによるアレルギー性鼻炎や喘息に有効ですね。

 

え、お子さんスギ花粉にもダニにもアレルギーがある?

 

そうです、そういうお子さんたくさんいるんです。

そういう場合どうしたら良いのでしょうか?

 

答えは

 

両方やればいいんです。

 

Dual SLITとは?

 

まだこの言葉が正しいというか、世間にアクセプトされたものではないかもしれません。

でも、このような言葉が専門家の間では使われています。

 

SLITとは舌下免疫療法(Sublingual immunotherapy: SLIT)の略です。

 

ダニとスギと両方やるのでDual SLITというわけですね。

 

これがミティキュアといって、ダニアレルギーの治療薬です。

ミティキュア

そして、これがシダキュアといって、スギ花粉アレルギーの治療薬です。

シダキュア

(鳥居薬品のホームページより)

 

Dual SLITのやり方は?

 

まだ新しい治療です。

 

医療機関によってやり方が微妙に異なっているのが現状です。

 

現時点では、当院ではダニとスギ花粉の治療の両方を同時に始めることは原則していません。

 

その理由は最初に症状が出て辛いかも知れないからです。

 

舌下免疫療法は大量のアレルゲンを体に入れますから、(特にはじめの1ヶ月は)症状が一時的に悪化します。

 

両方やったらその分しんどいと思います。

また、両方始めると、副作用がでたときにどちらが原因かわかりにくい、というのもあります。

 

ですので、いきなり両方始めるのではなく、まずはどちらかメインの症状を引き起こしてそうな方から始めます。

 

まずは一方のメインの方を治療して半年くらいして自信がついたら、もう一方も始める

というのが安全で無理せず続けやすいと当院では考えています。

 

Dual SLIT:副作用は増えないの?

 

いまたくさんDual SLITをたくさんしている施設のデータによれば

 

副作用の頻度はそれほど変わりません。

 

両方やれば、もちろん両方分のリスクはありますが、相乗効果で副作用が強く出る

ということはないです。

 

今の所 重篤な副作用も報告されておらず、きちんとやれば安全にできると思われます。

 

Dual SLIT:始める時期は?

 

5歳以上

スギ花粉が飛散している時期を避ければ開始できます。

(6月から12月くらいが目安です)

ダニはスギ花粉とは関係ないですので、通年いつでも開始は可能です。

 

ただし、ダニアレルギーがある方はスギ花粉にアレルギーもある場合が多いです。

たとえアレルギー検査でスギ花粉陰性でも、スギ花粉の時期は調子が悪い、という人も結構おられます。

 

ですので、当院ではダニアレルギーの治療も6月から12月くらいを目安に設定しています。

 

Dual SLIT: 誰でもできるの?

 

Dual SLITは新しい治療法です。

 

安全で有効な治療といまのところ考えられていますが、相談の上、治療の内容をよく理解していただける方にのみ開始します。

 

Dual SLTI:まとめ

 

スギ花粉とダニの両方にアレルギーがあるなら、両方とも治してしまいましょう。

 

両方にアレルギーがあると、早く両方やりたいとはやる気持ちはあるかも知れませんが、

最初は症状がでてしんどいので、まずは一方から始めてみて、無理なくできそうならもう一方も、と考えてみてはいかがでしょうか?

 

当院でも取り組んでいきますので、お困りの方はご相談いただければと思いますお願い

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