2020.02.22
オンライン診療なら新型コロナウイルスが流行っても大丈夫?
新型コロナウイルス感染症について皆さん混乱されていますね。
早く収束することを願うばかりです。
マスクが足りない!マスク行列ができています。
連日当院の隣のスギ薬局に朝一番でマスクを求める方で長蛇の列ができており、駐車場もいっぱいというような状態になっております。
新型コロナウイルスを怖がる方だけでなく、花粉症が増えてきていますからタイミング悪いですね。
当院でもマスクの確保は大変です。注文してもなかなか入ってきませんので、在庫がなくなったらどうしようかと思います。
ギリギリでやりくりしています。
当院では院内感染対策のため、院内で発熱や咳がある方に関してはマスク着用をお願いしています。
ない方は、数に限りはありますが、有料でお分けしています。
自分のマスクは、、、というと
スポンジタイプのマスクを、、、何度も洗って使っています。
小児科学会からの新型コロナウイルスに関する提言
未知のウイルスですから、怖がってパニックというのは良くありませんが、怖がらないわけにもいきません。
さて小児科学会から提言が出ました。サイトはこちら。
関連サイトも色々載っていますのでシェアさせていただこうと思います。
子どもではいまのところ特別重症化する、ということはなさそうですが、
おそらくインフルエンザウイルスと同じで、基礎疾患がある方は注意が必要でしょう。
自宅で診療できればマスクはいらない!?
こんなマスクも手に入らないような状況では、
新型コロナウイルスが怖くてなかなか人混みに出にくい、というので受診を控えられる方もおられます。
このような時にはオンライン診療が役立つのでは?と思いますね。自宅で診療を受けられればマスクなんかいりませんよね。
ただ、まだ保険上の制約が厳しく、オンラインでは自由に診療はできません。
相談だけなら自費診療として自由にできるのですが、処方を伴う場合にはそうもいきません。
一度も受診されたことのない病院からオンライン診療で処方を受けることはできないのです。
これには理由もあります。
対面で診察するのと、テレビで話をするだけとでは同じようで大きな差があります。
喘息発作が出ているかどうかは聴診器を使わなければ分かりませんし、皮膚の状態は触ってみなければ分かりません。
何も異常がないように見えて、聴診器あてたら不整脈があったりすること等もよくあります。
当院でも既に何人も健診やワクチンで来られた際に不整脈を発見して、専門病院を紹介させていただいています。
パーっと聴診器を当てているだけに見えても馬鹿にしてはいけません。
繰り返しますが、
「実際の診察」と「画面で顔を見るだけ」、には大きな差があります。
5Gの時代になって遠隔診療の可能性は膨らむと言われていますが、現時点でオンライン診療と実際の診療でクオリティーを比べるのは間違っています。
同じなわけがないのです。
ですから、自由にオンライン診療を解禁すると、めちゃくちゃな診察や処方が横行するかもしれません。
患者さんの安全に関わることですから、国も無責任に許可はできないと思います。
こんな時にはオンライン診療?
(注意:オンライン診療に関しては現在国の規制が頻繁に変わっているため、それに合わせて当院の体制も細かく変更を繰り返しています。ブログはその時点での記事です。最新情報は必ずホームページからリンクしているメドレーの予約サイトを確認いただくようお願いいたします。)
オンライン診療は自宅にいながら診察が受けられます。全く別の形の医療で、普通の診療とは別物です。
新たな別の可能性があるわけです。
感染を広げないことが重要な今回のような新興感染症が出ている時期には、人と人の接触を減らすことも重要です。
コンサートや学会など、どんどん中止になっていますね。
会社でも「在宅勤務」をできるだけすすめているところもあるようですね。
病院でもオンライン診療の出番があると思います。
国にはぜひもうすこしオンライン診療をしやすい改定をして欲しいと期待しています。
病院もIT会社と同じ、というわけにはいきませんので、すぐには難しいでしょう。
こちらは当院のオンライン診療の予約画面です。
安全に運用できるには、患者さん側もクリニック側も慣れが必要ですが、当院も積極的に少しづつ慣れていこうと思っています。
まずは、かかりつけの患者さんで、症状が安定している患者さんに限り行って行く予定です。
- かかりつけの患者さんにのみクリニックでお渡しする「再診コード」がないとオンライン診療(保険診療)の予約はできません。
- 自費診療での相談系のオンライン診療メニューは初診の方でも選択できます。
よろしくお願いします。