2020.09.28
ワクチンの接種間隔のルールが変わります!
2020年10月からワクチンの接種間隔のルールが変わります。
なんらかの理由で接種を急ぐ場合に朗報です。
目次
ワクチンの種類
ワクチンには
- 生ワクチン
- 不活化ワクチン
の二種類があります。
生ワクチン
生きたウイルスや細菌の病原性を、免疫が作れるぎりぎりまで弱めた製剤です。
1回の接種でもつよい免疫を作ることができます。(ワクチンの種類によっては複数回必要ですが。)
副反応としては、もともとの病気のごく軽い症状がでることがあります。
生ワクチンの例
不活化ワクチン
ウイルスや細菌の病原性を完全になくして、免疫を作るのに必要な成分だけを製剤にしたものです。
接種しても、その病気になることはありませんが、1回の接種 では免疫が充分にはできません。
ワクチンによって決められた回数の接種が必要です。
不活化ワクチンの例
これまでのワクチン間隔ルール
これまでは
- 生ワクチンを接種後27日
- 不活化ワクチンを接種後6日
は他のワクチンを接種できないことになっていました。
新しいワクチン接種間隔のルール
こちらが新しいワクチン接種間隔のルールです。
こちらの図をご覧ください。
「注射の生ワクチンどうし」、以外は制限なしです!
つまり、MR(麻疹風疹)打った翌日に肺炎球菌を接種することも可能です。
ロタウイルスワクチンは「飲む」ワクチンですので、注射ではありません。したがって、1ヶ月あける必要はありません。
だいぶ身軽になった感じがしますね!
インフルエンザワクチンであれば、不活化ワクチンですので、どのワクチンを打った翌日にでも接種可能です。
これはスケジュール組みやすいですね。
ただし、以下のことに注意してください!!
移行時期の注意点
9月に接種したワクチンには、9月ルールが適用されます。
つまり、
たとえば9月30日に生ワクチンをうった場合、
27日間以上間隔をあけないといけないので、10月1日に他の不活化ワクチンを打ってはいけない、
ということになります。
10月にインフルエンザをご予約される場合、9月に接種したワクチンの制限に引っかかる可能性があります。
ご注意ください。
さいごに
これまで同時接種(たとえば、MRとおたふくを同時にうつ)はOKなのに、次の日(たとえば、MR打った翌日におたふくをうつ)はダメ、
というような意味不明なルールが使われてきました。
これで、かなり身軽に打てる様になりました。
接種がなんらかの理由(病気で打てなかった、わすれていた…etc)でイレギュラーになった時に、キャッチアップしやすいです.
でも接種スケジュール自体は変わっていません。できるだけ推奨スケジュール通りにうっていきましょうね。