2020.01.06
最終更新日: 2024年12月17日
自費診療となります!抗インフルエンザ薬の予防投与について
インフルエンザのワクチンを接種しても、手洗い・うがいをしっかりしても、残念ながら完全に感染を防げるわけではありません。
そんな時、抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザなど)を予防的に投与することで、インフルエンザに「かかりにくくする」方法があります。
抗インフルエンザ薬についてはこちらをご覧ください。
目次
抗インフルエンザ薬の「予防投与」について
インフルエンザに感染する前に、予防のために抗インフルエンザ薬を使うことを「予防投与」と言います。
抗インフルエンザ薬の予防投与はOKなのか?
抗インフルエンザ薬の添付文書にも予防投与の項目があり、用法・用量も記載されています。
つまり、きちんとした正しい使用法として(条件付きですが)予防投与は承認されています。
(これはタミフルの添付文書から抜粋したものです。)
ただし、保険診療としては認められていません。自費診療となります。
保険証や乳幼児医療は使用できません。
抗インフルエンザ薬の「予防投与」をご希望の方へ
予防投与の実施には条件と注意点があります。以下をご確認ください。
まずは受診をお願いいたします
予防投与できるかどうかは診察、相談した上での判断となります。
ご希望の場合には、まずは、(処方を受けられるご本人の)受診をいただき相談いただきます。
薬の安全性とリスク
- タミフルやリレンザ は安全性が高い薬ですが、体質によっては アレルギー反応 などが起こることもあります。
- 初めての薬 を大切な場面でいきなり使用するのはお勧めしません。事前に試しておくことも一つの方法です。
副作用への補償についてご理解ください
薬剤の添付文書に則った使用であれば、薬で大きな副作用が出た場合、厚生労働省の「医薬品副作用被害救済制度」により保障があります。
抗インフルエンザ薬の添付文書によれば、予防投与は、
「インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象」となっています。
- 高齢者(65歳以上)
- 慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
- 代謝性疾患患者(糖尿病等)
- 腎機能障害患者
これに該当しない方(例:受験生や仕事で休めない方)は「適応外使用」となります。
適応外使用で万が一予想外の大きな副作用が出た場合には、
「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となり補償が受けられなくなります。
あくまでご自身の責任 での投与となります。ご了承ください。
抗インフルエンザ薬の予防投与にかかる費用(自費)について
予防投与は自費診療となります。費用の内訳は以下の通りです。
費用の詳細
- 診察料金(当院):4,000円
- 薬料金(調剤薬局にて):約3,000~6,000円
※薬局によって異なるほか、薬の種類・量(年齢や体重による)・処方の時間帯で変動します。
合計費用の目安
7,000円~10,000円程度(診察料金 + 薬剤費)
※当院は 院外処方 ですので、処方箋をお渡しし、薬局にてお薬代をお支払いいただきます。
ご注意ください
- 予防投与は保険診療対象外のため、保険証・乳幼児医療証はご使用いただけません。
- 受診前に費用についてご理解いただきますようお願いいたします。
予防投与に使用する抗インフルエンザ薬
抗インフルエンザ薬(予防薬として)はお好きな薬剤を選んでいただけますが、当院では
- オセルタミビル(タミフルのジェネリック医薬品)
- リレンザ
を推奨しています。
理由は
- 値段が安い
- 副作用が出た時に、途中で中断できる
からです。
オセルタミビルは、タミフルのジェネリック医薬品で、圧倒的に値段が安いです。
吸入薬にはジェネリック医薬品はありませんので、吸入薬をご希望の場合にはリレンザ、イナビルを処方させていただきます。
※費用は比較的高くなります。
薬剤費の目安
薬局でかかる薬剤費(成人)の目安
*薬局により異なります。時間外にはさらに加算(400円+税)がかかります。
薬剤名 用量 費用の目安(税別) オセルタミビル 10日分 3,719円 タミフルカプセル 10日分 4,719円 リレンザ 20ブリスター 4,455円 イナビル 2キット 6,160円
薬局でかかる薬剤費(小児)の目安
*薬局により異なります。時間外にはさらに加算(400円+税)がかかります。
薬剤名 15kg(10日分) 20kg(10日分) 25kg(10日分) オセルタミビル ドライシロップ 2849円 3179円 3509円 タミフル ドライシロップ 3839円 4499円 5159円 リレンザ 4455円 イナビル 3762円(10歳未満) 7524円(10歳以上)
薬価改定があると費用も変化します。上記の価格はおおよその目安とお考えください。
保険診療も同時に受けられたい場合には?
保険診療 と 自費診療 を同時に行うことはできません。
ご注意ください
- 保険診療(通常の診察や検査など)をご希望の場合は、別の日に受診いただく必要があります。
- 予防投与(自費診療)をご希望の場合は、保険診療とは別の受診日を設定してください。
予防投与の具体的な方法
インフルエンザ発症者あるいはウイルス排泄期間(発症2日前から発症日まで)にある方と濃厚に接触した場合に行います。
投与のタイミング
- 接触後48時間以内に抗インフルエンザ薬を投与することが重要です。
- 48時間経過後に投与を開始した場合の有効性は証明されていません。
予防効果の注意点
- 予防効果は 投与期間中のみ 続きます。
- 投与を中断すると、感染する可能性があります。
予防投与中にインフルエンザを発症した場合
予防内服をしていても、インフルエンザの発症を完全に抑えることはできません。
発症の原因について
- すでに 感染していた可能性も考えられます。
- 予防投与は発症リスクを減らしますが、100%発症を防ぐものではありません。
対応について
- 発症が確認された場合、通常の 保険診療 に切り替えて対応いたします。
- 診察時に検査や治療(処方)を行うかどうかは、診察の上で患者さんの状態を見て判断します。
まとめ
- 予防投与中でも発症する可能性があることをご理解ください。
- 発症が疑われる場合は、速やかに受診してください。通常の診察・治療を行います。
抗インフルエンザ薬の予防投与における薬剤の投与量
オセルタミビル・タミフル
- 成人 1回1カプセルを1日1回、7~10日間、経口投与する。
- 小児 1回用量(2mg/kg)を1日1回、10日間、経口投与する。ただし、1回最高用量はオセルタミビルとして75mg(1カプセルと同量)とする。
リレンザ
- 成人、小児ともに 1回10mg(2ブリスター)を1日1回、10日間
イナビル
- 10歳以上 1回40mg(2キット)を1回。または1回20mg(1キット)を1日1回で2日間
- 10歳未満 1回20mg(1キット)を1回。
さいごに
いかがでしたか?
どうしても インフルエンザに感染したくない 時ってありますよね。
受験やお仕事、家庭の事情など、人それぞれ大切な理由があるかと思います。
最終手段として、 自費診療 にはなりますが、抗インフルエンザ薬の予防投与が可能です。
ご希望の方へ
- 当院では、インターネットから 通常の診察予約 をお取りいただき、受診していただければ対応させていただきます。
- 事前にご不明点やご相談があれば、スタッフまでお気軽にお声がけください。
感染リスクを少しでも減らしたい皆さまのお手伝いができればと思います。
ご希望の際は、ぜひご相談ください。
よろしくお願いします。